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2011.06.27

[Dragon Age 2]4gamerのレビューとか投稿してみた

 査読を通って掲載されるかどうかは知りませんがね。字数制限ぎりぎりまで怒りにまかせて一時間ぐらいで書きまくってやった(笑)。普段は4gamerは奥谷さんの連載戦うおじさんしか見てないんだけどね。
 まあ、なんだ、翻訳前の洋ゲーについては評価が下がるのは当然(だって、「英語が分からないから0点」とか、EverQuest時代に痛いほど経験済み)だけど、「前作と顔が違うから駄目」ってのは、続編のレビューとしてそれアリなの?おかしくない?
 EQ1と2で種族の顔変わったけど、だから駄目とか言ってる人いなかったよ。

長所
物語:このゲームのストーリーは、実は仲間の一人であるドワーフが、未来のある時点で語る物語であるという大きな特徴を持っています。
 ゲームが開始する時点で、プレイヤーは主人公と仲間の一人が、世界中に戦乱を引き起こす大事件(カタストロフィ)を起こしてしまっている事を知らされます。その事件はどのようにして起こるのか、主人公はそれにどう関わっているのかを、プレイヤーはゲーム内の十年間を通じて知ることになります。
 主人公が対立する二陣営の何れに味方するかによって、個別のクエストの結末は変化しますが、それらもやがて一本の線となって収束し、エンディングへとなだれ込んで行きます。主人公にも、それを押しとどめる力はありません。

仲間達:このゲームの最大の特長は、仲間となるキャラクターに膨大な背景があり、それに基づく「生きた」キャラクターとして、主人公と関わっていく事だと思います。
 仲間達はその多くが、過去に深いトラウマを負っています。この世界で忌避される存在であるメイジとして生まれ、それを弾圧する組織との戦いに生涯を捧げることを誓った者。歴史の中で力、文化、故郷全てを失った種族の末裔として、どんなことをしてもそれらを取り戻そうとする少女。あるいは生まれながらの奴隷として、改造された生体兵器である身に深い劣等感を抱きながら、元主人の軛から逃れようと苦闘するエルフ。彼らの傷を癒す過程が、いくつもの印象的なクエストと共に描かれて行きます。

戦闘:美しいグラフィックと共に描かれるスピーディーな戦闘はとても印象的です。アニメーションはスムースで美しく、仲間達がそこかしこで見せる流れるような動きは見応えがあります。
 Tactics(戦術)と呼ばれる仲間達の操作マクロが自動で設定され、能力値/スキルも自動でアップデート可能なため、殆どの場合プレイヤーは仲間達に切り替えて操作する必要は無く、主人公の操作に集中できます。その点でたとえRPGの経験の浅い初心者であっても取っつきやすく、簡単に楽しめます。
 また経験有るプレイヤーは、Tacticsや仲間の能力値、スキルを十分にカスタマイズすることで、さらに高難易度での歯ごたえのある戦闘に挑戦出来るでしょう。洋ゲーらしく、Nightmareは本物の悪夢です。

操作:PC/PS3/XBoxのマルチプラットフォームですが、ここではPC版について述べます。キーボードの割り振りはカスタマイズ可能で、またアイテムやスキルを設定するショートカットバーも自由に変更出来るため、おそらく操作に不具合を感じる人はいないでしょう。マウスの感度も自由に操作出来るため、アクションゲームのような素早い対応も可能です。最も、スペースキーでゲームを一旦停止する事が出来ますが。

グラフィック:キャラクターの造形は主人公については『洋ゲーにしてはマシ』でしょう。女性は『可愛い』キャラはどうやっても作れませが、まあ『美人』ならなんとか。男性キャラは結構格好良いですね。一方仲間達は、高解像度のテクスチャーを生かした表情豊かな、素晴らしい造形となっています。動作のアニメーションも種族、性別によって細かく異なり、非常に「らしい」動きに仕上がっています。 ドワーフが短い腕を力一杯振り回して投げるポーションを、ヒューマンの男性は優雅な回し蹴りで投擲します。また、何も操作しない間(アイドルタイム)にキャラクターが見せる、あくびしたり、足の裏を気にしたり、衣服を整えたりといった些細な動作もユニークで魅力的です。
 ただし、前作のDragonAge:Originsに比べて同種族または同一のキャラクターでも顔が大きく変化しているため、違和感を覚える人がいるかも知れません。
 舞台となる街や郊外については、PC版では高解像度テクスチャーデータをインストールする事で、さらに美しい風景が楽しめます。ただし2011年現在のゲームとしては、それ程特筆すべきレベルでは無いと思われます。

音声:キャラクターは主人公含めフルボイスです。主人公の選択肢で、真面目な回答は落ち着いた声で話し、皮肉を言う場合は相手をからかう様な口調になります。また断定的な回答では低い迫力ある声です。これによって、主人公の性格付けにより深みが生まれました。また他のキャラクターについても上手な声優が揃っています。もちろん会話は全て英語ですが、話す内容と一字一句違わない英語字幕が表示可能ですので、聞き取りが苦手な人も特に問題は無いでしょう。
BGMは前作と同じInon Zurによるもので、趣のある曲です。iTunesからBGM集として購入可能です。

その他:前作に見られた、常に込み入ったスキル振り分けや生産は、ばっさり簡略化され判りやすくなっています。仲間の装備強化も、強化アイテムを最大4つ手に入れて自動で装着するだけです。もちろんこれには該当するクエストをこなし、あるいは各地域の商人をチェックするという作業は欠かせませんが。
 これによって、クエストによる分岐、あるいはロマンスの相手を変更しての繰り返しプレイが非常に容易となっています。イベントの結果を見たいだけなのに、「あの店に行ってあれを買って、これを強化して、あのスキルを上げて」と言うのは、確かにやり込み要素ではありますが、面倒な事でもあります。それらを短縮できるのは、時間の限られたプレイヤーにとっては大変ありがたいことです。

短所
 最大の欠点は、やはりプレイしていて感じる「マップの使い回し」でしょう。舞台となるのは都市国家カークウォールのそれぞれの街並み(マップ5つ+建物幾つか)と、郊外の海岸線沿いと、北に広がる山岳地帯と、鉱山。これだけとなります。従ってクエストをこなして行く間に始終「またここに来たのか」と感じるのは、やむを得ません。
 これは開発期間が前作に比べ非常に短かった事が原因と思われますが、それにしてももうちょっと何とかして欲しかった所です。屋内マップぐらいあと数個増やしても良かったのでは?
 この同じ原因から来る「敵キャラのバリエーションの少なさ」も辛いですね。どこに行ってもクモ。とにかくクモ。あとスケルトン。出すのは構いませんが、場所によってパターンを変えるだけでも、随分マシになったと思うのですが。

 それ以外に大きな短所は見あたりません。前作のDragon Age:Originsと「異なる」点は多くありますが、それは個人の嗜好によって長所か短所かが違うと思われます。
 例えば私のように、平日はそれほどプレイ時間が取れず、さらにアクションRPGで要求される素早い対応が苦手なプレイヤーにとっては、ほぼ自動操作で自キャラのみに集中できる戦闘の方が助かります。私にとっては戦闘はおまけで(おまけにしては随分面白いですが)、カットシーンを早く見せてくれと言いたいくらいですから(笑)。

総評
 主人公とその家族は、舞台となる都市国家にブライトと呼ばれる大災害から逃れて来た避難民です。主人公自身または妹がメイジであるため、この街で深刻化するメイジと、それを管理し抑制しようとするテンプラーという組織の対立に、否が応でも巻き込まれていきます。
 前作が冒険活劇、一国の危機に立ち上がるグレイ・ウォーデンを中心とした英雄伝説であるのに対して、今作品はメイジとテンプラーの対立を軸とした人間(正確にはヒューマンとエルフとドワーフ)の人物像をきめ細やかに描写したドラマであると言えるでしょう。物語の結末は既に悲劇的であることが判明しており、プレイヤーはそこに至るストーリーを息を飲んで見守るだけです。

 キャラクターの造形に不評があるのは承知していますが、「前作と顔が違う」から駄目だと言うのは、あまりに不公平な見方でしょう。本作だけを取り出して評価すべきであり、その点で言えば十分以上に美しく、魅力的な大人のキャラクターに仕上がっていると思われます。ロマンス対象は女性二人、男性二人ですが、何れも一癖も二癖もあるキャラクターで、思わず息をのむような印象的なシーンが何れにも用意されています。ロマンス中にのみ聞ける会話も陰影に富んだ、それぞれの性格を深く印象づける物となっています。
 普通通り好感度を上げてロマンス関係に持ち込むのも良いですが、今作の新機軸である「ライバル関係でのロマンス」も、良いですよ。海外ではこっちの方が人気が高いかも知れません。
 発売後3ヶ月を経過し、PC版はver1.03となったことで、大きな不具合や明らかに調整不十分であった戦闘などは殆ど無くなりました。ダウンローダブル・コンテンツ(DLC)と呼ばれる追加拡張パックも揃い、当分の間新たなDLCは登場しない(半年後?)と思われることから、これからプレイするには最適な時期とでしょう。総プレイ時間は概ね40-50時間となると思われます。

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コメント

今は検閲してないようですね。さっくり載っちゃいました。

 大体4gamerの平均点は算術平均ではないそうですしね。マイナーな分野のしかも英語版ですから、日本で人気が出ないのは仕方ないと思います。
 だけど他のレビューがあまりに酷かったので、ちょっとだけ抵抗してみたというか。アンダースのマニフェストみたいな物ですw
あれは絶対ホーク本人や、有力者であるホーク邸を訪れる客に見せるために、わざと置いてあるんだと思った。だって書く時は自分のクリニック内で書いてますもの。

投稿: Laffy | 2011.06.30 10:40

 勇気あるね。っていうのかどうか知らないけど(笑)。
 4gamerがレヴューをはじめた直後、あるゲームをけなしたら、すごい勢いで検閲されて自分の文章じゃないような内容にされた。
 あれ以来試みすらしてませんでしたが。

 今はむしろ検閲サボってすごい変なのものも通してるくせに。だからあてにならんのだけどね。

 でも、結局平均点ってむなしくないですか?
 英語版でも愉しんでいる人はいるはずだし、こういうブログを見ている人もいるし、それでいいかって気もするけど。
 

投稿: Vanity | 2011.06.30 01:13

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